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盧溝橋事件(ろこうきょうじけん)

1937年(昭和12)7月7日深更に北平(現,北京)郊外の盧溝橋付近で勃発した日中両軍の衝突事件。かねて共産軍の北上を理由に増強されていた支那駐屯軍第1連隊第3大隊第8中隊が,盧溝橋付近で夜間演習中の午後10時40分頃,盧溝橋北側の中国軍陣地方面から実弾射撃をうけ,また不明兵1人が出て現地は緊迫した(兵は20分後に帰隊)。中国側責任者の謝罪を要求する北平特務機関長松井太久郎と第29軍第38師長張自忠(ちょうじちゅう)の間の現地交渉で11日午後8時に協定が成立した。しかし同日,日本政府は軍部の拡大派に押されて満州(中国東北部)・朝鮮からの部隊派遣を決定したために局地解決の機会は失われ,事変は日中戦争に拡大していった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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