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鹿鳴館(ろくめいかん)

明治前期の欧化政策を象徴する建造物。明治政府の御雇建築家コンドルの代表作として著名だが,創建時の姿形を伝える設計図面などの建築資料は少ない。条約改正交渉にあたった外務卿井上馨(かおる)の発案とされ,当初は東京倶楽部とセットになった外国人接客所として計画された。1881年(明治14)着工,83年11月28日開館。連夜のごとく夜会・舞踏会・バザーが催され,鹿鳴館時代とよばれる一時代を築いた。井上の失脚,反欧化主義の台頭にともないその存在意義は薄れ,90年に外務省から宮内省へ移管,94年には華族会館に払い下げられた。1940年(昭和15)まで現在の東京都千代田区内幸町1丁目,帝国ホテル南隣接地にあった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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