1. 用語
  2. 日本史 -ろ-
  3. 六道絵(ろくどうえ)

六道絵(ろくどうえ)

人間以下の生物は因果応報により6種の世界,すなわち六道(天上・人間・修羅・畜生・餓鬼(がき)・地獄)に生死をくり返すという仏教の教えを図示した絵。その諸苦悩を深刻に表すことにより,煩悩を捨てて仏道に励むことを促す。地獄からの救済者である地蔵菩薩や十王像がともに描きこまれることもある。遺品に平安後期の「地獄草紙」「餓鬼草紙」,鎌倉時代の聖衆来迎寺蔵本などがある。聖衆来迎寺本は「往生要集」にもとづく15幅からなる傑作。各縦155.5cm,横68cm。国宝。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

この記事が気に入ったらいいね!しよう