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六勝寺(ろくしょうじ)

平安後期に京都東山岡崎に建立されて,院政期に隆盛をきわめた六つの御願(ごがん)寺の総称。白河天皇御願の法勝(ほっしょう)寺,堀河天皇御願の尊勝寺,鳥羽天皇御願の最勝寺,鳥羽天皇の中宮待賢門院御願の円勝寺,崇徳天皇御願の成勝(じょうしょう)寺,近衛天皇御願の延勝寺をさす。1185年(文治元)以降,仁和(にんな)寺を総検校(けんぎょう)にいただき,各寺に別当や執事がおかれた。各寺とも密教と浄土教を主軸として,数量功徳主義的に現当2世の安楽を祈願するため,多くの堂舎・仏像を配した。法勝寺・尊勝寺は2町四方以上の寺域を誇ったが,他の4寺は小規模化した。多くは受領(ずりょう)の成功(じょうごう)によって造営された。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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