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六郷満山(ろくごうまんざん)

豊後国国東(くにさき)郡の6郷(来縄(くなわ)・伊美・国東・安岐・武蔵・田染(たしぶ))に展開した宇佐八幡宮の影響をうけた天台宗系の山岳寺院の仏教文化の美称。六郷山寺院は中世には本山・中山・末山の3グループに編成され,執行(しぎょう)によって統轄されていた。また各寺には院主のもとに数戸から十数戸の坊とよぶ僧侶の家があり,寺は村落を包括した。国東塔・磨崖仏などの石造物や,富貴寺(ふきじ)大堂(国宝)などの文化財や修正鬼会(しゅしょうおにえ)の祭も残っている。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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