六衛府(ろくえふ)
左右近衛府・左右衛門府・左右兵衛府の総称。平安初期の官制改革の一環として行われた天皇親衛軍の統廃合によって成立。近衛府は天皇近辺の警衛・宿直を,衛門府・兵衛府は外衛(がいえ)とも称されて宮門・宮城門の守衛を担当し,元日朝賀などの国家儀礼では儀仗兵となった。やがて左右近衛府は賭弓(のりゆみ)・競馬(くらべうま)・相撲(すまい)など娯楽的宮廷儀礼を演じる儀礼担当機関となり,衛門府官人は京畿内の警察裁判を担当する検非違使(けびいし)庁を構成した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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