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労働組合期成会(ろうどうくみあいきせいかい)

職工義友会が母体になり,1897年(明治30)7月5日に結成された労働組合の結成を目的とした団体。幹事長に高野房太郎,幹事に片山潜・沢田半之助ら,評議員に佐久間貞一・鈴木純一郎,のちに島田三郎・安部磯雄らが就任した。各地で演説会を開いて組合の結成を訴え,同年12月には準機関紙「労働世界」を発刊。会員の大部分が京浜地方の鉄工であったので,同月鉄工組合を組織。その他,日本鉄道矯正会や活版工組合の結成に大きな役割をはたした。99年には5700人の会員を擁したが,1900年以後急速に衰退し,01年に消滅した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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