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老中(ろうじゅう)

江戸幕府の職名。全国支配のための諸政務を統轄した幕府の最高職。おもに禁中・公家・門跡・諸大名の統制や奉書加判,大目付などの幕府諸役人の支配,財政,異国御用などを取り扱い,2万5000石以上の譜代大名が任命された。定員は4~5人で月番で政務を行った。初期には御年寄衆・出頭衆などと称され,将軍や大御所の出頭人の性格が強く,土井利勝のように強大な権限をもつ者もいた。しかし1630年代に3代将軍徳川家光によって合議や月番を強要され,職掌も順次成文化されるなど,権限は徐々に限定をうけ,38年(寛永15)制度的に確立した。老中の呼称もこの頃一般化する。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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