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参謀本部(さんぼうほんぶ)

陸軍の軍令を管掌した機関。1878年(明治11)12月5日に陸軍省外局であった参謀局を廃止して設置。78年7月,6年余のドイツ留学から帰った桂太郎が同年10月8日,陸軍参謀局拡張の議を太政官に上申し,軍令機関の独立が認められた。これにより参謀本部長(のち参謀総長)の地位は天皇直隷となった。参謀総長の任用資格は陸軍大・中将。軍令の法的根拠は大日本帝国憲法第11条の統帥大権におかれ,これを補佐・管掌することとされた。軍令については,議会の予算審議権や国務大臣の輔弼(ほひつ)が及ばないものと解釈されたため(統帥権の独立),国防計画・作戦計画や戦時の兵力量決定などが国政から遊離する事態がおこった。1945年(昭和20)10月15日廃止。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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