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三宝院(さんぼういん)

京都市伏見区にある醍醐寺の子院で,五門跡の一つ。修験道当山派の本山。1115年(永久3)勝覚(しょうかく)の開創。はじめ灌頂(かんじょう)院といい,のち改めた。後鳥羽上皇・足利尊氏ら有力者の帰依を得て興隆。足利義満の猶子となった25世の満済(まんさい)以降は院主が醍醐寺座主を務めた。応仁・文明の乱で一時衰えたが,豊臣秀吉の庇護を得た義演により復興される。このとき建立された唐門・表書院は国宝。国宝の「訶梨帝母(かりていも)(鬼子母神)像」などを所蔵。秀吉の醍醐の花見を設営した庭園は国特別史跡・国特別名勝。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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