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サンフランシスコ講和条約(サンフランシスコこうわじょうやく)

対日平和条約とも。1951年(昭和26)9月8日,サンフランシスコで連合国48カ国と日本の間で署名,翌年4月28日発効。平和・領域・安全・請求権など前文と7章27条からなる。とくに千島列島に対する主権の放棄(第2条),沖縄・小笠原の地位決定(第3条)など領土規定が論議をよんだ。中国・ソ連との戦争終結,朝鮮半島の分断国家との関係,東南アジア諸国との賠償など残された問題が多かったが,以後の日米関係の基礎となった。日米安全保障条約とともに国会に提出され,平和条約については衆議院は賛成多数(307票)で可決。社会党左派や共産党など47の反対票のほか,棄権86票があった。この条約作成にはダレス米国国務省顧問が大きな役割をはたした。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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