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散髪脱刀令(さんぱつだっとうれい)

断髪・脱刀を自由とした1871年(明治4)8月9日の太政官布告。丁髷(ちょんまげ)を落とす断髪の風習はすでに幕末期に留学生や洋式調練をうけた諸藩兵の間に始まり,一般にもしだいに広まったが,この布告ののちは急速に普及し,文明開化の象徴とみられた。脱刀に関しては69年5月に外国官権判事の森有礼(ありのり)が公議所に建議したが,全員一致で否決された。この布告後も脱刀は容易には進まず,76年の廃刀令によって強行された。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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