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山王霊験記(さんのうれいげんき)

「山門僧伝」とも。日吉(ひえ)山王の霊験談を集めた絵巻。現存の遺品には,1288年(正応元)の奥書をもつ静岡県沼津市の日枝神社の1巻(縦37.6cm,横664.5cm。重文)と,これと系統を異にする室町時代の制作になる4巻本(久保惣記念美術館・穎川(えがわ)美術館・延暦寺に分蔵)がある。また詞書(ことばがき)だけ伝わる「日吉山王利生記(りしょうき)」は文永年間の,同じく「山王絵詞」(妙法院蔵)は1314年(正和3)の成立と推定される。紙本着色。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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