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山東京伝(さんとうきょうでん)

生没 1761.8.15~1816.9.7 江戸後期の戯作者。本名は岩瀬醒(さむる)。江戸生れ。18歳のとき北尾政演(まさのぶ)の名で黄表紙の画工をつとめて以降,「御存商売物(ごぞんじのしょうばいもの)」「江戸生艶気樺焼(えどうまれうわきのかばやき)」などを自作して評判をとる。遊女を妻にするほど遊里に精通し,1784~91年(天明4~寛政3)の7年間に「通言総籬(つうげんそうまがき)」ほか16種の洒落本を発表するが,「錦の裏」などの洒落本3部作で筆禍をうけて断念。紙製煙草入店を開業するかたわら,「忠臣水滸伝」を執筆して前期読本の高踏性を克服。「桜姫全伝曙草紙(あけぼのぞうし)」や「昔話(むかしがたり)稲妻表紙」などで読本の第一人者となるが,曲亭馬琴との競争に敗れた後は,合巻「松梅竹取談(まつとうめたけとりものがたり)」や考証随筆「近世奇跡考」「骨董集」に才能をみせた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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