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山丹交易(さんたんこうえき)

近世,日本で山丹(山旦・山靼)人とよばれた黒竜江下流域の住民と樺太アイヌ間の交易,および蝦夷地幕領下の1809年(文化6)に始まった樺太南端白主(しらぬし)における山丹人との官営交易をいう。清国は黒竜江下流域に官人を派遣しており,山丹人や樺太の住民と朝貢・下賜が行われた。交易所も開設され,満州人からえた珍しい玉類や古官服・絹織物などが樺太を経由して日本にもたらされた。09年の官営化の際,幕府は樺太アイヌの山丹人に対する負債を弁済した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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