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三条西家(さんじょうにしけ)

西三条家とも。藤原氏閑院(かんいん)流の正親町(おおぎまち)三条家庶流。大臣家。南北朝期,正親町三条実継の次男公時に始まる。家名は公時の邸宅が三条北,西朱雀(すざく)にあったことによる。正親町三条公豊の次男公保が2代実清のあとを継いで内大臣となり,大臣家の家格を得た。その子実隆は,一条兼良(かねよし)のあとをうけて中世和学の発達を推進し,公家文化の地方普及に功績があった。その学問は子公条(きんえだ),孫実枝(さねき)に継承された。江戸時代の家禄は502石余。実枝の孫実条(さねえだ)は江戸初期の武家伝奏を27年間勤め,右大臣となる。幕末の季知は七卿落ち(しちきょうおち)の1人。維新後,公允(きんあえ)のとき伯爵。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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