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三十六人集(さんじゅうろくにんしゅう)

三十六歌仙の家集を集めたもので,6400首をこえる私家集の大集成。院政初期に成立。平安中期以前のおもな歌人を網羅しており,和歌史上きわめて重要。伝本は3系統にわかれるが,欠けた家集を他の系統によって補うなど複雑にいりくんでいる。そのなかで西本願寺本(国宝)は1112年(天永3)の白河法皇六十賀に制作されたものといわれ,美術品としての価値とあいまってとくに貴重。「私家集大成」所収。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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