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三教指帰(さんごうしいき)

戯曲風の体裁をとった儒・道・仏の3教の優劣比較論。3巻。空海(くうかい)著。797年(延暦16)成立。空海の出家宣言の書といわれる。序でみずからの出家と本書執筆の動機をのべ,本文では儒・道・仏の3教を代表する亀毛先生・虚亡隠士・仮名乞児におのおの教えを語らせ,仏教の最勝を宣揚する。空海の青年時代の事績と思想が知られる。別本「聾瞽(ろうこ)指帰」2巻(伝空海真筆)が金剛峰寺に伝存。「日本古典文学大系」所収。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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