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三綱(さんごう)

各寺院におかれ,寺院運営・寺僧監督などにあたった僧職の総称。僧尼令以前の段階では,のちの僧綱(そうごう)に該当する僧官などを三綱と称した場合もあったが,律令の施行とともに上座(じょうざ)・寺主(じしゅ)・都維那(ついな)の3職が三綱として規定されたと考えられる。それぞれの職掌区分は明確でないが,共同して寺院資財の管理や堂舎の造営,僧尼の教導などにたずさわった。寺僧から選出され,僧綱・玄蕃(げんば)寮・治部(じぶ)省をへて太政官に申請,任命された。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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