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山陰道(さんいんどう)

(1)古代の七道の一つ。現在の近畿地方から中国地方の日本海側にそった地域で,丹波・丹後・但馬・因幡・伯耆・出雲・石見・隠岐の各国が所属する行政区分。(2)これらの諸国を結ぶ交通路も山陰道と称し,「背面(そとも)の道」ともよばれた。畿内から各国府を順に結ぶ陸路を基本に官道が整備され,出雲から隠岐へは海路で結ばれた。駅路としては小路で,各駅に5頭の駅馬がおかれる原則であり,「延喜式」では総計37駅に230頭の駅馬をおく規定であった。地方官として731年(天平3)に山陰道鎮撫使(ちんぶし),732~734年に山陰道節度使,746年に北陸・山陰両道鎮撫使を設置した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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