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3・15事件(さん・いちごじけん)

第2次共産党事件とも。1928年(昭和3)3月15日の日本共産党に対する大弾圧事件。26年(大正15)12月に再建された共産党は,翌年の27年テーゼ以後公然活動に着手,第1回普選に労働農民党から候補者を立てた。政府は治安維持法にもとづき,1568人を検挙したが,当時共産党の党員数は409人であった。事件後の4月,労働農民党・日本労働組合評議会・全日本無産青年同盟の3団体を解散させ,左翼運動の根絶を図った。徳田球一らは敗戦まで拘禁されたが,市川正一らが党を再建,翌年4・16事件の弾圧が行われる。事件後,京都帝国大学教授河上肇(はじめ)らへの辞職強要,特別高等警察の全国への設置,治安維持法の緊急勅令による死刑追加の法改正などが実施された。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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