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佐渡金銀山(さどきんぎんざん)

新潟県佐渡市にあった金銀鉱山の総称。中心は相川鉱山(佐渡市相川)。西三川(佐渡市真野)では平安末期から砂金を産し,16世紀にはかなり盛大であった。文禄年間(1592~96)鶴子(つるし)銀山(佐渡市)が開坑,1601年(慶長6)隣接する相川鉱山が開坑して,17世紀前半の産銀は推定で1万6000~2万4000貫目ほど。当時世界屈指の銀山で,金も多少産出した。当初から荷分法が採用され,排水・測量などとともに近世の先進的な鉱山だったが,産銀はしだいに衰退した。1869年(明治2)官営となり,洋式技術の採用により事業が拡張した。96年三菱に払い下げられ,昭和前期には日本の主要な金銀山だった。1989年(平成元)閉山。遺跡は国史跡。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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