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薩長連合(さっちょうれんごう)

第2次長州戦争にあたって結ばれた鹿児島(薩摩)藩と萩(長州)藩の同盟。1865年(慶応元)幕府の長州再征の表明に対し鹿児島藩は諸侯会議による萩藩処分を主張し,萩藩へ接近。萩藩内では尊攘派が挙兵して藩の主導権を得,武備恭順を決め抗戦の方針をとったが,単独での抗戦は困難であった。こうしたなかで,坂本竜馬と中岡慎太郎の斡旋によって萩藩は鹿児島藩と亀山社中から武器を購入するとともに,66年1月21日,京都の鹿児島藩邸で木戸孝允(たかよし)と西郷隆盛らが会談,坂本らの介助により薩長連合が締結された。内容は鹿児島藩の萩藩復権への援護で攻守同盟といえる。この成立により幕府の再征は失敗,以降の政治過程は討幕派主導となった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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