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左大臣(さだいじん)

�@太政官の長官の一つ。定員1人。国政の全般を指揮し,弾正台(だんじょうだい)の糾正に誤りがあれば糾弾することを職掌とした。唐の尚書省の左僕射(さぼくや)を模した官とされ,左府とも称する。上席の太政大臣が職掌をもたない則闕(そっけつ)の官だったため,事実上の首席であった。官位相当は親王二品もしくは諸王・諸臣正従二位で右大臣と同じであるが,右大臣より上席に位置する。藤原仲麻呂政権下の一時期に大傅(たいふ)と改称したが,仲麻呂の失脚した764年(天平宝字8)に旧に復した。�A1869年(明治2)7月,職員令により設置された太政官制下の最高官。天皇輔佐・大政統理・官事総判を官掌した。島津久光・有栖川宮熾仁(たるひと)親王が任じられ,85年廃止。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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