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嵯峨天皇(さがてんのう)

生没 786.9.7~842.7.15 在位809.4.1~823.4.16 桓武天皇の皇子。名は賀美能(かみの)(神野)。母は藤原良継の女乙牟漏(おとむろ)。平城天皇の同母弟。806年(大同元)平城の皇太弟に立ち,3年後に譲位をうけて践祚し,かわって平城の皇子高岳(たかおか)親王が皇太子に立てられた。しかし,翌810年(弘仁元)嵯峨は武力をもって平城の動きを封じ(薬子(くすこ)の変),異母弟大伴親王(淳和天皇)が皇太弟に立てられた。その後30年間表面上は平穏にすぎ弘仁文化が栄えたが,水面下で皇位継承問題が深刻化し,嵯峨上皇の死の直後には承和の変が勃発した。藤原冬嗣(ふゆつぐ)・同良房を重用し,この家系との婚姻を進めた。詩文に優れ,書も三筆に数えられる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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