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細石器(さいせっき)

ヨーロッパ中石器時代のマイクロリスmicrolithの訳語。長さがほぼ3cm以下の極小の石器。木や骨製の柄の側縁に刻んだ溝に複数の細石器を装着して刃部とした組合せ道具を作るのが特徴。狩猟用の尖頭(せんとう)具や切截・削剥用の加工具として用いる。約1万年前の晩氷期から後氷期にかけて世界のほとんどの地域に分布した普遍性の高い石器。ヨーロッパ・北アフリカ・西アジアから南アジアには小型の石刃や剥片(はくへん)に細部調整を加えた幾何学形細石器が分布し,シベリアから環太平洋地域北部には石刃を著しく小型にした細石刃細石器が分布し,細石器文化の2大潮流とされる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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