1. 用語
  2. 日本史 -さ-
  3. 摧邪輪(さいじゃりん)

摧邪輪(さいじゃりん)

明恵高弁(みょうえこうべん)が1212年(建暦2)に著した念仏批判の書。明恵は法然の人格を尊敬していたが,その没後に刊行された「選択(せんちゃく)本願念仏集」を読み,邪見に満ちていると激しい批判を展開した。内容は,菩提心を失する過失,聖道門をもって群賊にたとえる過失の2項目からなる。のち「摧邪輪荘厳記」を著して「摧邪輪」を補った。「日本思想大系」所収。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

この記事が気に入ったらいいね!しよう