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占領体制(せんりょうたいせい)

1945年(昭和20)8月14日のポツダム宣言受諾から,52年4月28日のサンフランシスコ講和・日米安全保障両条約発効に至る期間の,GHQによる日本に対する間接統治体制。総司令部は形式上は,11カ国からなる極東委員会から基本方針をうけ,米・英・ソ・中の対日理事会を諮問機関としていたが,実際はアメリカの意思によって動いていた。ポツダム緊急勅令による授権的措置により,諸改革を迅速かつ能率的に進め,時にはアメリカ本国の方針と異なる方策もとられた。おおむね1947年5月3日の日本国憲法施行の頃までは非軍事化・民主化をめざし,それ以降は経済復興に重点がおかれた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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