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浅草寺(せんそうじ)

東京都台東区にある聖観音宗の総本山。金竜山と号す。坂東三十三所観音の13番で,浅草観音の名で知られる。628年(推古36)檜前浜成(ひのくまのはまなり)・竹成兄弟が宮戸川(隅田川)から1寸8分の黄金の観音像を引きあげ,土師真中知(はじのまなかち)の自宅に祭ったのが始まりという。942年(天慶5)平公雅が再建,11世紀半ばに寂円が再興した。源頼朝や足利尊氏らが寺領を寄進し,徳川家康の江戸入府後はその保護を得て隆盛した。火災のたびに幕府の援助で再建された。同寺を中心に浅草は江戸の盛り場として繁栄,5代将軍綱吉のとき寛永寺の支配下におかれた。1945年(昭和20)戦災で焼失。50年天台宗から独立し,63年本堂再建。伝法院は同寺の本坊。所蔵の「法華経」は国宝。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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