大塩中斎(平八郎)の語録。2巻。1833年(天保4)刊。洗心洞は大塩が自邸に開いた学塾の名で「箚記」はノートの意味。大坂町奉行所与力を退いたのち,陽明学派をはじめ,先儒の言動や道徳的実践,書の語句についての解釈や自身の思索を書き抜き,上巻180条・下巻139条にまとめた。自己と世界を一体のものとして万事を一身にうけとめようとする独特の「帰太虚」説を展開する。「岩波文庫」「日本思想大系」所収。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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