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千載和歌集(せんざいわかしゅう)

第7番目の勅撰集。20巻。歌数約1290首。藤原俊成撰。1183年(寿永2)後白河法皇の下命。序では87年(文治3)9月奏覧だが,実際は翌年4月。若干の補訂をへて同年8月頃までに完成。俊成の私撰集をもとに編纂された。仮名序がある。おもな歌人は,源俊頼・俊成・藤原基俊・崇徳(すとく)上皇・俊恵・和泉式部など。「古今集」をはじめとする古典への回帰を志向しつつ,新しい抒情詩の確立をめざし,「新古今集」の成立に影響を与えた。撰者自筆本断簡の日野切(ひのぎれ)が伝わる。「新日本古典文学大系」所収。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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