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前九年の役(ぜんくねんのえき)

平安中期の1051~62年(永承6~康平5)奥羽でおきた安倍氏の反乱。安倍氏が俘囚長として自立的な支配を行っていた奥六郡から侵出して,国守と衝突したことが発端。陸奥守兼鎮守府将軍源頼義の着任後,安倍氏はいったん帰順したが,1056年(天喜4)から全面的な戦争状態となった。苦戦をしいられた頼義は出羽国仙北(せんぼく)の俘囚長清原氏の助けをえて,7年後ようやく鎮定。前後12年に及んだことから,十二年合戦ともいう。この戦乱の過程で,源頼義・義家父子と従軍した東国武士団の間の主従関係が強化され,武家の棟梁としての清和源氏の地位安定につながった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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