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宣教使(せんきょうし)

明治初年に神道による国民教化をめざした政府機関,およびその職名。1869年(明治2)7月,太政官のなかに設置され,長官・次官・判官・宣教使らの職員をおいた。同年10月に神祇官に移管。神道にもとづく国民教化をめざし,70年1月,大教宣布の詔(みことのり)が発布され,全国各地で宣教使による国民教化の布教活動が展開された。71年神祇省の管轄となったが,政府の開化政策と対立し,72年3月,神祇省とともに廃止となり,教部省のもとで教導職に引き継がれた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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