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銭屋五兵衛(ぜにやごへえ)

生没 1773.11.25~1852.11.21 江戸後期の海運業者。加賀国宮腰(みやのこし)生れ。質屋を営んでいたが,1811年(文化8)質流れの船を入手し,北前船の経営にのりだした。金沢藩執政の奥村栄実(ひでざね)と結びつくようになり,43年(天保14)御手船裁許を申しつけられている。藩船を差配し,藩米も一手に扱うなど商売は飛躍的に拡張した。持船は1000石積以上の大型船10艘ほどを含め20艘余りと思われる。陸奥国会津藩・同国弘前藩などの御用商人も勤めた。晩年は河北潟(かほくがた)埋立事件により逮捕され,牢死した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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