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旋頭歌(せどうか)

五七七五七七の音数律にもとづく歌体。「万葉集」に62首,「古事記」に2首,「日本書紀」に1首載せる。従来,3句からなる片歌(かたうた)が二つ結合してできた歌体と考えられてきたが,短歌の第2句をくり返して歌う誦詠法を新しい歌体の創造に利用したとする説もある。「万葉集」中の過半は「人麻呂歌集」に収められたものだが,文字表記の分析によって,それらが新しい歌体への挑戦として試みられたものであることが指摘されている。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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