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節度使(せつどし)

奈良時代に2度にわたっておかれた軍政官。第1次は732~734年(天平4~6)の間,東海・東山道,山陰道,西海道の3節度使が任命され,東アジアの緊張状態のなか,新羅(しらぎ)の日本進攻に備えて,対外防衛・軍事力整備の諸施策にあたった。第2次は761年(天平宝字5)に東海道(東山道の国も所管),南海道(山陽道の国も所管),西海道の3節度使が任命され,今度は新羅遠征を目的として,兵力の検定と訓練,兵器の製造にあたったが,数年のうちに順次停止された。いずれも実戦には至らなかったが,実戦の際にはそのまま指揮官となることが予定されていたと考えられる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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