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雪中梅(せっちゅうばい)

末広鉄腸(てっちょう)の政治小説。1886年(明治19)8月に上編,同年11月に下編を博文堂から刊行。正確には「(政治小説)雪中梅」で「花間鶯(かかんおう)」はその続編。政治家志望の青年志士国野基は過激派に送った手紙がもとで投獄されるが,彼の政治主張に深い理解をもつ富長春は獄中の国野を物心両面から援助し,基の出獄後さまざまな妨害や誤解にもかかわらず2人はめでたく結ばれる。国会開設を想定した未来小説の代表で,穏健な自由主義的政治思想が寓意された人情小説。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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