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絶対主義(ぜったいしゅぎ)

ヨーロッパの封建制から資本主義の過渡期に生じた政治体制。官僚と常備軍を手足として,王権神授説によって王権の絶対化を図りつつ,国民に対する直接的支配を強めた。財源確保のために重商主義政策をとるが,一方では貴族の特権やギルド制などの封建的特権の維持を図り,商工業ブルジョアの成長によって打倒されていった(市民革命)。明治国家体制を絶対主義とする議論が多かったが,近年では,この概念の適用を統治機構の特徴に限定し,国家体制の歴史的性格には及ぼさないとする説も出てきている。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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