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雪舟(せっしゅう)

生没 1420~1502/06 室町中期~戦国期の画僧。雪舟は道号,諱(いみな)を等楊(とうよう)。備中国生れ。幼くして京都相国寺に入り,参禅のかたわら画を周文(しゅうぶん)に学ぶ。1464年(寛正5)以前に山口に下り,大内氏の庇護のもとで作画。67年(応仁元)入明し浙(せつ)派の画家李在(りざい)らに学び,69年(文明元)帰国。76年以前は大分で活動。以後山口を拠点とし,美濃・丹後をはじめ諸国を訪ねて真景図を描くなど,晩年まで健筆をふるう。作風は宋元画に学んで幅広く,在来の室町水墨画にない構築的空間表現や激しい筆致などに特色がある。代表作に「山水長巻」「破墨山水図」「秋冬山水図」「天橋立図」(いずれも国宝)。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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