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摂家(せっけ)

藤原北家のうち摂政・関白に就任する近衛・鷹司・九条・二条・一条など5家の総称。藤原兼家以降,とくに道長の全盛期以降の摂政・関白は藤原北家九条流に独占され,その家柄は摂関家・五摂家などともいわれた。12世紀初頭,藤原忠通の長子基実の近衛家とその弟兼実の九条家に分立し,両家によって摂関の地位が争われた。13世紀半ば,九条道家の次男良実から二条家が,四男実経から一条家がわかれ,また近衛家から家実の四男兼平の鷹司家がでて,五摂家の分立が確定。以後摂政・関白は明治維新まで,五摂家が交代で就任する慣習が確立する。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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