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説経節(せっきょうぶし)

説経浄瑠璃・説経とも。中世末~近世初期に盛行した語り物芸能,またその演者。神仏の人間時代の苦難の物語である,いわゆる本地譚形式で語られるが,そのなかに世俗の病気,恋,肉親愛,嫉妬,物欲などの悲喜・美醜を素朴に描く。登場する人々も,領主階級から最下層民までさまざま。語りは,詞のくり返しと節によってリズムがとられる。「苅萱(かるかや)」「しんとく丸」「さんせう太夫」「小栗判官(おぐりはんがん)」などが代表作。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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