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節会(せちえ)

宮廷で節日などに天皇のもとに群臣を集めて行われた公式の行事。宴が設けられることが多い。令制では雑令に正月1日・7日・16日,3月3日,5月5日,7月7日,11月新嘗祭(にいなめさい)が節日として規定され,それぞれに特有の儀礼がもよおされ,歌舞が奏され,群臣に宴や禄を賜った。行事のなかには中国から輸入したもの,日本の民間で行われていた行事を宮廷でとりいれたもの,その両者が折衷されたものなどがあった。こうした節会において,その場を天皇と群臣が共有し,宴や禄などの給付が行われたことは,支配層としての一体性を維持・強化することに寄与した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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