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勢子船(せこぶね)

羽指(はざし)13人が乗りこんだ八挺櫓の,彩色を施した近世の捕鯨船。1780年代の捕鯨の絶頂期には,鯨組1組の船数は15艘。船首が尖り,船体が堅固で軽く,船足の速いのが特徴で,船体保存・船足促進・クジラ除けのため,桐油や鯨油を顔料に彩色を施した。造船の大半は摂津国兵庫の船匠淡路屋総右衛門・与兵衛の両人か,彼らの技術の伝来により行われたといわれる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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