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尺素往来(せきそおうらい)

往来物の一つ。作者は一条兼良(かねよし)と推定。室町中期成立。素眼の「新札往来」をうけ,これを増補した。上下2巻からなり,全編1通の消息で構成される。衣食住・教養・遊芸・仏事・神事・施政・裁判など68条に関する語彙を収める。中世の公家や武家の文化を知るうえで屈指の資料。最古写本は内閣文庫蔵の1522年(大永2)橋本公夏筆本。ほかに1668年(寛文8)京都石田治兵衛刊本などがある。「群書類従」「日本教科書大系」所収。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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