政務をとること,事柄を処置すること,裁決すること,処罰することなど,中世~近世にさまざまな意味で用いられた。漢語の原義は「勝敗(を決すること)」で,中世における意味の中心は物事を分別し決定することにあった。鎌倉幕府ではしばしば所領を承認する安堵(あんど)との対比で用いられ,一方の当事者の申立てにもとづく安堵に対し,成敗は対立する当事者の主張の間に立って断を下すことを意味した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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