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青銅器時代(せいどうきじだい)

C.J.トムセンが提唱した三時期法による時代区分のうちの一時代。主要な道具や武器を,銅と錫の合金である青銅で作った。人類が青銅を使用し始めた時期は明確ではないが,西アジアでは前3000年紀前半頃,初期王朝時代には多数のさまざまな青銅器が使用された。中国では前3000年紀末ないし前2000年紀初の頃,竜山文化期のある段階(二里頭(にりとう)期後半ともいう)に使用され始めた。青銅器の生産と流通は,それにたずさわる専門的な職業集団が存在しなくてはなりたたない。それはまた文字の使用とともに,国家や王権の発生と成長にとって重要な要因となった。日本では,本格的な青銅器時代は存在しなかった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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