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正丁(せいてい)

律令制下の正規の課役負担者である良民の成年男子。調・庸の貢納や力役・兵役など,諸負担の主たる担い手として位置づけられる。丁はまた戸令の規定する年齢区分の一つで,21~60歳の男女を丁(正丁・丁女)という。籍帳に記載された実例では,丁男・正女という表現もある。正丁の年齢の範囲は,757年(天平宝字元)4月には22歳以上,翌年7月には59歳までと縮小された。これは農民の負担軽減を理由にしているが,藤原仲麻呂による民心掌握策とみられる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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