清少納言(せいしょうなごん)
生没年不詳。平安時代の歌人・随筆家。「枕草子」「清少納言集」の作者。本名未詳。清少納言は女房名。966年(康保3)頃出生し,1017年(寛仁元)以降没した。父は清原元輔(もとすけ),母は未詳。曾祖父は深養父(ふかやぶ)。974年(天延2)元輔の周防国赴任に同行し,4年を過ごす。981年(天元4)頃に橘則光と結婚,翌年則長を生むが,離別して993年(正暦4)一条天皇の中宮定子に出仕。定子の命により「枕草子」を執筆する。定子の死去(1000)後の動静は不明だが,藤原棟世と再婚して上東門院に仕えた小馬命婦(こまのみょうぶ)を生んだらしい。晩年は京都近郊の月輪山荘に住む。「後拾遺集」以下の勅撰集に14首ほど入集。中古三十六歌仙の1人。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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