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政教社(せいきょうしゃ)

1888年(明治21)4月3日に雑誌「日本人」を発刊して成立した思想結社・出版社。中心的同人に志賀重昂(しげたか)・三宅雪嶺(せつれい)ら。政府の推進する欧化主義を批判し「国粋保存旨義」を唱えた。陸羯南(くがかつなん)の新聞「日本」と提携し,平民的欧化を主張する徳富蘇峰(そほう)の「国民之友」と対抗した。日清戦争後は三宅が主宰。1907年,新聞「日本」を継承して誌名を「日本及日本人」と改題。大正期には,他の総合雑誌に押されながらも保守的な固定読者があったが,関東大震災による大打撃と内紛で三宅が退社した。その後,雑誌は45年(昭和20)2月まで発行されたが振るわなかった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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