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尊王攘夷運動(そんのうじょういうんどう)

幕末の開港前後から尊王・攘夷を掲げ,幕府の専制と開国政策を批判し行動した政治運動。1858年(安政5)の日米修好通商条約調印をめぐり,違勅に対する尊王論,条約締結に反対する攘夷論が結びつき,大老井伊直弼(なおすけ)への反対運動のスローガンとなった。当初は反幕府ではなかったが,外圧の深化と和宮降嫁問題を契機として,63年(文久3)以降公武合体運動との対立のなかで反幕府の色彩を強めた。朝廷内にも尊攘勢力が伸張し,中・下級士族や豪農商層・神官・国学者からも尊攘運動に入る者が多出した。一時期京都で尊攘派が主導権をにぎったが,8月18日の政変により公武合体派が巻き返し,尊攘派公卿は萩藩内に追われた。その後,63~64年の薩英戦争,四国連合艦隊の下関砲撃事件,禁門の変で尊攘運動は質的転換をとげ,公武合体運動との対決・止揚のなかから討幕派が登場する。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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